声問(宗谷地方)のスイカ/定植時期と収穫の目安

この地点では露地栽培がむずかしい計算結果です

秋の霜までに積算温度が足りない(486/1000℃)

下の表のとおり、被覆資材を使っても収穫まで届きません。畑の標高が観測所より低ければ可能になる場合があります。

定植適期(露地)
露地(何も使わない)で植える場合
収穫開始
定植から約
最も遅い定植
これ以降は秋の霜までに間に合いません

この日付は アメダス声問(標高 8m) の気温から計算した参考値です。 畑の標高が観測所と違うと、日付も変わります。

観測所番号 11061/平年値 1991〜2020年。 観測所から遠い畑、標高の違う畑では誤差が出ます。

被覆資材を使うと何日早まるか

被覆資材は定植の判定にだけ効かせています(収穫予測には足していません)
使うもの定植適期早まる日数 最も遅い定植収穫開始日数
露地(何も使わない) × 秋の霜までに積算温度が足りない(486/1000℃)
マルチ × 秋の霜までに積算温度が足りない(703/1000℃)
トンネル・不織布 × 交配後の低温で収穫まで届かない(日平均気温15℃未満の日が11日)
行灯・ホットキャップ × 交配後の低温で収穫まで届かない(日平均気温15℃未満の日が11日)

※ 収穫開始と日数が行ごとに違うのは、定植の日が違うためです(被覆を積算温度に足してはいません)。 早く植えるほど寒い時期を通るので日数は長くなり、早めた日数がそのまま収穫の前倒しにはなりません。

露地(何も使わない):平年気温そのままで判定する

マルチ:植え付けの1週間前に黒色または透明のポリマルチを張り、地温を高めておく(JA晴れの国岡山)。マルチで地温15℃の条件が満たせる前提なので、この行は気温10℃で判定している

トンネル・不織布:定植後すぐにトンネルを掛けて密閉し、気温が上がったら裾を開けて換気する(JAなんと・JA晴れの国岡山)。外す時期は出典で割れている。JAなんとは「定植後20〜25日 徐々に換気を多くし、最低気温13〜14℃になる頃にトンネルを除去」、JA晴れの国岡山の図では収穫直前の7月中旬までトンネルが掛かり、長野県松本農業改良普及センターは交配までトンネルの中でつるを引く。本サイトではトンネルの効果を定植の日付にだけ効かせ、収穫予測には足していない(収穫は交配後の積算で決まるため)

行灯・ホットキャップ:露地栽培では植え付け後にホットキャップを被せる(JA晴れの国岡山)。キャップの高さに伸びるまで、2〜3週間ほど掛けておく(JAしみず・JAさが)。JAグループ北海道も帯広で「マルチを張り、トンネルや保温キャップ等」を前提にしている

この表の前提

※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 地温の上げ幅として使っている+2℃は実際の栽培暦に合うよう逆算した調整値で、 実測の裏付けがある数字ではありません。目安としてお使いください。 とくにトンネルの列は、トンネル栽培の栽培暦(JA・県)と突き合わせた品目にだけ出しています。被覆したときの気温の下限は、県の試験場の資料ではなく栽培暦と種苗会社の記述から採った値です。

※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫まで間に合う最後の日です。 適期ではありません。

※ 株を覆う資材(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を露地の 15℃ ではなく 10℃ として計算しています。 15℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 スイカで生育の抑制が始まるのは 10℃ 前後、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の出典(埼玉県農業技術研究センター/園芸学会雑誌)に挙げています。

スイカを育てるときの注意

この日付の読み方

出典

※ 積算温度に使っている数値は、栽培暦や収穫日数に合うよう 逆算して決めた暫定値で、一次情報の裏付けがありません。 スイカの収穫は定植からではなく交配(着果させる花が咲いた日)からの日数と積算温度で判断するのが慣行で、大玉で交配後45〜50日・積算温度約1,000℃、小玉で35〜40日・約800℃とされています(タキイ・JA晴れの国岡山・JAなんと)。本サイトはこれをそのまま使い、定植から交配までの日数(45日)だけを栽培暦から逆算しています。積算温度の基準温度はどの出典も明記しておらず、「日平均気温の積算」「1日の平均気温の加算」という表現から0℃基準と読んでいます。 スイカを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。