神恵内(後志地方)のスイカ/定植時期と収穫の目安

保温なしでは収穫まで届きません。

定植適期収穫開始最も遅い定植
トンネル5月中旬8月中旬ごろ5月下旬

※ 収穫は定植から約94日。「最も遅い定植」は8月31日までに穫る場合です。

保温なしの場合の、定植の条件がそろう日
霜の心配が少なくなる(出典なし)4/12
平均気温13℃以上(出典なし)5/23
最低気温10℃以上(参考)5/27
最低気温15℃以上(地温の代わり)6/30
全部そろう日6/30
× 保温なしでは交配のあとに寒くなり、収穫まで届かない

この日付は アメダス神恵内(標高 50m) の気温から計算した参考値です。その年の天候によって前後します。 畑の標高が観測所と違うと、日付も変わります。

観測所番号 16061/平年値 1991〜2020年。

下の表で○が付く行がありますが、その日付を決めているのは出典で裏付けられていない値です。トンネル・不織布:トンネル・不織布の最低気温の下限8℃(逆算値)。この地点で作れるかどうかは目安として読んでください。

スイカを育てるときの注意

保温資材を使うと何日早まるか

保温資材は定植の判定にだけ効かせています(収穫予測には足していません)
使うもの定植適期早まる日数 最も遅い定植収穫開始日数
保温なし × 交配後の低温で収穫まで届かない(日平均気温15℃未満の日が2日)
マルチ × 8月31日までの収穫に間に合わない(植えられる最初の日 6月18日 が、間に合う最も遅い定植 5月31日 より後)
トンネル・不織布 5/12 ― 5/31 8/14 94日
行灯・ホットキャップ × 8月31日までの収穫に間に合わない(植えられる最初の日 6月11日 が、間に合う最も遅い定植 5月31日 より後)

※ 収穫開始と日数が行ごとに違うのは、定植の日が違うためです(保温資材の効果は積算温度に足していません)。 早く植えるほど寒い時期を通るので日数は長くなり、早めた日数がそのまま収穫の前倒しにはなりません。 「最も遅い定植」は8月31日までに穫る前提の日です。

保温なし:平年気温そのままで判定する

マルチ:植え付けの1週間前に黒色または透明のポリマルチを張り、地温を高めておく(JA晴れの国岡山)

トンネル・不織布:定植後すぐにトンネルを掛けて密閉し、気温が上がったら裾を開けて換気する(JAなんと・JA晴れの国岡山)。マルチを張ったうえで掛けるのが一般的で、トンネルだけだとこの日付より遅くなることがある

行灯・ホットキャップ:植え付け後に株ごとにかぶせ、苗がキャップの高さに伸びるまで2〜3週間ほど掛けておく(JAしみず・JAさが)。これもマルチを張ってから使うのが一般的で、キャップだけだと地温が上がりにくいぶん、この日付より遅くなることがある

この表の前提

※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 マルチは、日平均気温に+2℃、最低気温に+2℃を足して判定しています。 夜の気温そのものは変わりませんが、地温が確保されるぶん株が冷えに耐えやすいとみなしたものです。 どちらの値も栽培暦の日付に合うよう決めた値(逆算値)で、霜の判定には足していません(下の「出典で裏付けられていない値」の一覧)。とくにトンネルの列は、トンネル栽培の栽培暦(JA・県)と突き合わせた品目にだけ出しています。保温資材を使ったときの気温の下限は、県の試験場の資料ではなく栽培暦と種苗会社の記述から採った値です。

※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫が8月31日までに始まる最後の日です。 それより遅く植えれば穫れることはありますが、収穫が8月31日より後にかかり、目安のもとにした栽培暦(JAグループ北海道・JA晴れの国岡山)で確認できている範囲の外になります。 適期ではありません。

※ 株を覆う資材(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を保温なしの 15℃ ではなく トンネル 8℃、ホットキャップ 12℃ として計算しています。 15℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 スイカで生育の抑制が始まるのがこのあたりで、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の「出典」に挙げています。

※ 資材ごとの日付の根拠

マルチ:マルチを張っても夜の気温そのものは変わりませんが、地温が確保されるぶん株が夜の冷えに少し耐えやすくなるとみなして、最低気温の条件を2℃ゆるめています(15℃→13℃相当)。この2℃は栽培暦の日付に合うように決めた値で、資料に書かれた数字ではありません。霜の判定には足していません。出典の定植条件は「晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ」(タキイ・JA晴れの国岡山)ですが、マルチの行に最低気温10℃をそのまま当てると栽培暦の日付より早くなりすぎるため、採っていません

トンネル・不織布:外す時期は出典で割れている。JAなんとは「定植後20〜25日 徐々に換気を多くし、最低気温13〜14℃になる頃にトンネルを除去」、JA晴れの国岡山の図では収穫直前の7月中旬までトンネルが掛かり、長野県松本農業改良普及センターは交配までトンネルの中でつるを引く。この行の日付のもとにした栽培暦は3つとも、マルチを張ったうえでトンネルを掛けています(JAなんと「畝に湿りのある時にポリマルチをかけ、早めにトンネルをして、事前に地温を高めておく」、山形県尾花沢は積雪前の秋にマルチを張る「秋マルチ栽培」、JA晴れの国岡山もマルチのあとにトンネルを掛けている)

行灯・ホットキャップ:JA晴れの国岡山の『露地栽培』では植え付け後にホットキャップを被せる。JAグループ北海道も帯広で「マルチを張り、トンネルや保温キャップ等」を前提にしている。この行の日付のもとにした栽培暦は、多くがマルチを張ったうえでキャップをかぶせる手順です(JA晴れの国岡山は植え付けの1週間前、JA西春日井は2〜3日前に黒いフィルムを張ってから植え、そのあとキャップを掛けます)

※ 答えの下の「保温なしの場合の、定植の条件がそろう日」の表で、「霜の心配が少なくなる」は霜の確率が10%以下になる日です。 日付を決めているのは(参考)以外の行で、印の無い行は出典に書かれた値、(出典なし)は出典の無い値、(地温の代わり)は出典の地温の条件を、気温で代わりに判定している値です。 (参考)の行は、出典に書かれているが日付には使っていない値です。最低気温10℃(タキイのスイカ栽培マニュアル):そのまま使うと温暖地で栽培暦より3週間ほど早くなるため、地温15℃の条件を気温で代わりに判定している。

この日付の読み方

※ 次の数値は出典で裏付けられていない値です。

スイカの収穫は定植からではなく交配(着果させる花が咲いた日)からの日数と積算温度で判断するのが慣行で、大玉で交配後45〜50日・積算温度約1,000℃、小玉で35〜40日・約800℃とされています(タキイ・JA晴れの国岡山・JAなんと)。本サイトはこれをそのまま使い、定植から交配までの日数(45日)だけを栽培暦から逆算しています。積算温度の基準温度はどの出典も明記しておらず、「日平均気温の積算」「1日の平均気温の加算」という表現から0℃基準と読んでいます。

スイカを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。

出典