鳥羽(三重県)のスイカ/定植時期と収穫の目安

鳥羽(三重県)でスイカを植えるなら、5月24日ごろです。

定植適期(露地)
5月24日5/24
露地(何も使わない)で植える場合
収穫開始
8月14日8/14ごろ
定植から約82
最も遅い定植
7月29日
これ以降は秋の霜までに間に合いません

この日付は アメダス鳥羽(標高 2m) の気温から計算した参考値です。 畑がここより 100m高いと定植は約6日遅く100m低いと約5日早くなります。

観測所番号 53257/平年値 1991〜2020年。 観測所から遠い畑、標高の違う畑では誤差が出ます。

苗から育てる場合の定植は 5月24日 ごろ。 自分で種をまいて育苗するなら、その約35日前の 4月19日 ごろが種まきの目安です(育苗は加温したハウスや室内が前提です)秋は 12月14日 ごろに霜のおそれが出るため、そこで打ち切りとして計算しています。

着果させる花が咲く(交配する)のは、定植から約45日後の 7月8日 ごろの計算です。 この45日は栽培暦から逆算した目安で、株ごとの差もあります。収穫の予測はこの日からの積算温度で出しています。

この日付は、最低気温(5日間平均)が 15℃ を超える最初の日です。 スイカは夜が冷えると活着が遅れ、着果が悪くなるため、そこを基準にしています。 この推奨日は安全側の線です。寒冷地では生育期間が短いぶん、これより早く植える栽培暦もあります(北海道の栽培暦は、本サイトの帯広の推奨日より早い日から始めています)。それより早く植えるときに何が足りないかは、下の「推奨日より早く定植したい場合」の表で見られます。 もっと早く植えたい場合はマルチを使う方法があり、 その場合は 5月8日 ごろまで前倒しできます。

被覆資材を使うと何日早まるか

被覆資材は定植の判定にだけ効かせています(収穫予測には足していません)
使うもの定植適期早まる日数 最も遅い定植収穫開始日数
露地(何も使わない) 5/24 7/29 8/14 82日
マルチ 5/8 16日早い 7/29 7/31 84日
トンネル・不織布 4/19 35日早い 7/29 7/16 88日
行灯・ホットキャップ 4/19 35日早い 7/29 7/16 88日

※ 収穫開始と日数が行ごとに違うのは、定植の日が違うためです(被覆を積算温度に足してはいません)。 早く植えるほど寒い時期を通るので日数は長くなり、早めた日数がそのまま収穫の前倒しにはなりません。 「最も遅い定植」が資材で変わらないのも同じ理由です。

露地(何も使わない):平年気温そのままで判定する

マルチ:植え付けの1週間前に黒色または透明のポリマルチを張り、地温を高めておく(JA晴れの国岡山)。マルチで地温15℃の条件が満たせる前提なので、この行は気温10℃で判定している

トンネル・不織布:定植後すぐにトンネルを掛けて密閉し、気温が上がったら裾を開けて換気する(JAなんと・JA晴れの国岡山)。外す時期は出典で割れている。JAなんとは「定植後20〜25日 徐々に換気を多くし、最低気温13〜14℃になる頃にトンネルを除去」、JA晴れの国岡山の図では収穫直前の7月中旬までトンネルが掛かり、長野県松本農業改良普及センターは交配までトンネルの中でつるを引く。本サイトではトンネルの効果を定植の日付にだけ効かせ、収穫予測には足していない(収穫は交配後の積算で決まるため)

行灯・ホットキャップ:露地栽培では植え付け後にホットキャップを被せる(JA晴れの国岡山)。キャップの高さに伸びるまで、2〜3週間ほど掛けておく(JAしみず・JAさが)。JAグループ北海道も帯広で「マルチを張り、トンネルや保温キャップ等」を前提にしている

この表の前提

※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 地温の上げ幅として使っている+2℃は実際の栽培暦に合うよう逆算した調整値で、 実測の裏付けがある数字ではありません。目安としてお使いください。 とくにトンネルの列は、トンネル栽培の栽培暦(JA・県)と突き合わせた品目にだけ出しています。被覆したときの気温の下限は、県の試験場の資料ではなく栽培暦と種苗会社の記述から採った値です。

※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫まで間に合う最後の日です。 適期ではありません。

※ 株を覆う資材(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を露地の 15℃ ではなく 10℃ として計算しています。 15℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 スイカで生育の抑制が始まるのは 10℃ 前後、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の出典(埼玉県農業技術研究センター/園芸学会雑誌)に挙げています。

推奨日より早く定植したい場合

早く定植すると何が足りないか。霜は定植後14日以内に1回でも降りる確率
定植日日付最低気温
(5日間平均)
霜にあう確率
推奨日 5/24 15.0℃ 0.0%
7日早い 5/17 14.0℃ 0.0% 1.0℃たりない
14日早い 5/10 13.2℃ 0.0% 1.8℃たりない
21日早い 5/3 12.3℃ 0.0% 2.7℃たりない

「1.0℃たりない」は、最低気温の目安 15℃ に対する不足分です。 「霜よけ」は霜にあう確率が10%を超える日です。

この表の読み方

早植えで先に問題になるのは、多くの場合は霜ではなく夜間の気温の低さです。 枯れはしなくても、生育が止まったり実つきが悪くなったりします。 本サイトは最低気温(5日間平均)15℃ を目安にしていますが、 これは栽培暦に合うよう決めた値です。 出典側の定植条件は「晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ」(タキイ・JA晴れの国岡山。BSI生物科学研究所も「最低気温が10℃を超え、晩霜の恐れがなくなった」)で、気温と地温の2つの条件です。本サイトは地温のデータを持たないため、露地では日最低気温の閾値を15℃に置いて地温の条件を代理しています(逆算値)。マルチやトンネルで地温が確保できる前提の行では、出典どおり気温10℃で判定しています。 上の表の資材を使うと、その分を補って早めることができます。 株を覆う資材では下限を 10℃ として計算しています(理由は上の※)。

霜の確率は各日を独立とみなして計算しているため、実際よりやや高めに出ます(上限の目安)。 10%を超える日に定植するなら、霜よけの準備をおすすめします。

スイカを育てるときの注意

この日付の読み方

出典

※ 積算温度に使っている数値は、栽培暦や収穫日数に合うよう 逆算して決めた暫定値で、一次情報の裏付けがありません。 スイカの収穫は定植からではなく交配(着果させる花が咲いた日)からの日数と積算温度で判断するのが慣行で、大玉で交配後45〜50日・積算温度約1,000℃、小玉で35〜40日・約800℃とされています(タキイ・JA晴れの国岡山・JAなんと)。本サイトはこれをそのまま使い、定植から交配までの日数(45日)だけを栽培暦から逆算しています。積算温度の基準温度はどの出典も明記しておらず、「日平均気温の積算」「1日の平均気温の加算」という表現から0℃基準と読んでいます。 スイカを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。