中甑(鹿児島県)のトマト/定植時期と収穫の目安
中甑(鹿児島県)でトマトを植えるなら、4月2日ごろです。夏は暑くて実がつかないため、植えどきは秋から春(6月27日ごろまで)です。ただし遅く植えるほど暑い時期にかかります。―ごろまでに植えると、収穫が暑くなる前に終わります。期間の終わり(6月27日ごろ)に植えると、収穫はごろ。そのころの日平均気温は℃で、実がつきにくくなる25℃を上回ります。秋にもう一度植える時期があります(9月17日〜11月25日ごろ)。
年間を通して霜が降りない地点です
春の適期という区切りがないため、下の日付は 3月1日 から計算した参考値です。 実際には秋まき・冬まきが中心になります。
苗から育てる場合の定植は 4月2日 ごろ。 自分で種をまいて育苗するなら、その約60日前の 2月2日 ごろが種まきの目安です(育苗は加温したハウスや室内が前提です)(種まきの時期はまだ暑いので、風通しのよい日陰で育てます)。 秋は ― ごろに霜のおそれが出るため、そこで打ち切りとして計算しています。この地点は平年で霜が降りないため、秋の霜では打ち切らずに計算しています。
この日付は、最低気温(5日間平均)が 11℃ を超える最初の日です。 トマトは夜が冷えると生育や着果が落ちるため、そこを基準にしています。 この日付は、暑さがやわらいで平均気温(5日間平均)が 25℃ を下回る最初の日です。 トマトは高温では花粉が働かず実がつかないため、夏が過ぎるのを待つ形になります。 もっと早く植えたい場合はマルチを使う方法があり、 その場合は 3月16日 ごろまで前倒しできます。
被覆資材を使うと何日早まるか
| 使うもの | 定植適期 | 早まる日数 | 最も遅い定植 | 収穫開始 | 日数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 露地(何も使わない) | 4/2 | ― | 6/27 | 6/18 | 77日 |
| マルチ | 3/16 | 17日早い | 6/27 | 6/13 | 89日 |
| 行灯・ホットキャップ | 3/18 | 15日早い | 6/27 | 6/14 | 88日 |
露地(何も使わない):平年気温そのままで判定する
マルチ:上がるのは地温だけ。夜間の気温は変わらないので霜には効かない。暖かい地点では、まく日・植える日が露地と変わらないことがある。それでも土壌の水分を保つことと雑草を抑えることが目的で使われる
行灯・ホットキャップ:定植時にあんどんやホットキャップをかぶせるのが一般的。活着して伸びてきたら外す
この表の前提
※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 地温の上げ幅として使っている+2℃は実際の栽培暦に合うよう逆算した調整値で、 実測の裏付けがある数字ではありません。目安としてお使いください。
※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫まで間に合う最後の日です。 適期ではありません。
※ 株を覆う資材(行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を露地の 11℃ ではなく 5℃ として計算しています。 11℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 トマトで生育の抑制が始まるのは 5℃ 前後、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の出典(埼玉県農業技術研究センター/園芸学会雑誌)に挙げています。
推奨日より早く定植したい場合
| 定植日 | 日付 | 最低気温 (5日間平均) |
霜にあう確率 | |
|---|---|---|---|---|
| 推奨日 | 4/2 | 11.0℃ | 0.2% | |
| 7日早い | 3/26 | 10.1℃ | 0.5% | 0.9℃たりない |
| 14日早い | 3/19 | 9.4℃ | 1.0% | 1.6℃たりない |
| 21日早い | 3/12 | 8.6℃ | 2.5% | 2.4℃たりない |
「1.0℃たりない」は、最低気温の目安 11℃ に対する不足分です。 「霜よけ」は霜にあう確率が10%を超える日です。
この表の読み方
早植えで先に問題になるのは、多くの場合は霜ではなく夜間の気温の低さです。 枯れはしなくても、生育が止まったり実つきが悪くなったりします。 本サイトは最低気温(5日間平均)11℃ を目安にしていますが、 これは栽培暦に合うよう決めた値です。 出典側の表現は「定植は最低気温10℃以上になったころ」「夜温が10℃を下回ると着果不良」で、はっきりした境目があるわけではありません。 上の表の資材を使うと、その分を補って早めることができます。 株を覆う資材では下限を 5℃ として計算しています(理由は上の※)。
霜の確率は各日を独立とみなして計算しているため、実際よりやや高めに出ます(上限の目安)。 10%を超える日に定植するなら、霜よけの準備をおすすめします。
推奨日より早く定植したい場合
| 定植日 | 日付 | 日平均気温 (5日間平均) | |
|---|---|---|---|
| 推奨日 | 4/2 | 14.8℃ | |
| 7日早い | 3/26 | 13.7℃ | |
| 14日早い | 3/19 | 13.1℃ | |
| 21日早い | 3/12 | 12.3℃ |
「暑さ +2.0℃」は、上限の 25℃ をその分こえているという意味です。 こえると花粉が働かず、実がつきにくくなります。
トマトを育てるときの注意
- 霜に非常に弱い。遅霜が完全に終わってから定植する
- 夜温が10℃を下回ると着果不良になりやすい
- 育苗は加温が必要。無加温なら定植適期から逆算せず、市販苗を買う前提でもよい
この日付の読み方
- 気象庁の平年値から計算した参考値です。その年の天候によって前後します。
- 基準はアメダス中甑(標高 10m)の気温です。 畑の標高が違う場合は上の「畑の標高で調整する」で近づけられますが、 夜の冷え方は谷底か斜面かでも変わるので、標高だけで正確に決まるものではありません。 近い標高でも観測所どうしで10日前後ずれることがあります。
- 品種(早生・晩生)による差は入れていません。
出典
- 気象庁 アメダス平年値 気温データ
- タキイのトマト栽培マニュアル 適温の参考
- JA晴れの国岡山 家庭菜園・トマト 気温の条件霜の判定
- 埼玉県農業技術研究センター トマト栽培における低温障害を発生させる温度と時間 被覆したときの気温の条件
- 園芸学会雑誌 定植後の最低気温が一段栽培トマトの収量と品質ならびに果実肥大に及ぼす影響 67(3) 420 被覆したときの気温の条件
- 千葉県農林水産技術会議 ハウス抑制トマト栽培の着果安定技術(令和4年3月) 気温の条件
- 沖縄県農林水産部営農支援課 沖縄県特別栽培農産物 栽培マニュアル 作物編 トマト 日付の照合
- JAおきなわ 生産カレンダー 日付の照合
- JAグループ北海道 チャレンジ家庭菜園・は種/定植/収穫時期 育苗日数
- 自然農法センター トマトの栽培(公益財団法人 自然農法国際研究開発センター) 日付の照合
- JA西春日井 家庭菜園・トマト 日付の照合
- 大規模施設園芸生産運営マニュアル ~トマト低段密植栽培を例に~(農研機構/埼玉県農業技術研究センター) 参考値
- 奄美地域におけるエダマメ栽培マニュアル(鹿児島県) 資材の説明
※ 積算温度に使っている数値は、栽培暦や収穫日数に合うよう 逆算して決めた暫定値で、一次情報の裏付けがありません。 開花から収穫開始までなら1,100℃日(日平均気温をそのまま足した値)という県の試験場の数字が公表されていますが、本サイトが計算しているのは定植からの積算なので、そのままは使えません。 トマトを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。