上郡(兵庫県)のスイカ/定植時期と収穫の目安
上郡(兵庫県)でスイカを植えるなら、6月2日ごろです。夏は暑くて実がつかないため、植えどきは秋から春(7月21日ごろまで)です。ただし遅く植えるほど暑い時期にかかります。―ごろまでに植えると、。期間の終わり(7月21日ごろ)に植えると、はごろ。そのころの日平均気温は℃で、実がつきにくくなる―℃を上回ります。秋にもう一度植える時期があります(〜ごろ)。
上郡(兵庫県)のスイカは、定植の時期を出していません。気温だけでは決められない地点です(理由は下の囲み)。
定植の時期を出していない地点です
平年で霜が降りず、定植の気温の条件(最低気温の5日間平均 15℃ 以上など)は年間満たしています。 ただし沖縄のスイカはJAおきなわの特産品ページで生産時期が4〜8月と12〜4月(今帰仁村)とされ、夏の盛りに定植する帯はありません。自然農法センターも「温暖地では梅雨明け後の過度の高温は、スイカの生育を弱らせ、品質も低下するので、遅くとも7月下旬までには果実肥大期に入っているようにし、8月中旬には収穫を終えるように栽培します」としています。ただし気温を℃で書いた露地の一次情報は見つかっていません。 このサイトは気温だけで判定しているため、「◯月◯日ごろ」という日付を出しません。 なお、夏の暑さによる制限は見ていません(スイカで日平均気温の上限を示す資料を確認できていないため)。
苗から育てる場合の定植は 6月2日 ごろ。 自分で種をまいて育苗するなら、その約35日前の 4月28日 ごろが種まきの目安です(育苗は加温したハウスや室内が前提です)(種まきの時期はまだ暑いので、風通しのよい日陰で育てます)。 秋は 11月21日 ごろに霜のおそれが出るため、そこで打ち切りとして計算しています。この地点は平年で霜が降りないため、秋の霜では打ち切らずに計算しています。
着果させる花が咲く(交配する)のは、定植から約45日後の 7月17日 ごろの計算です。 この45日は栽培暦から逆算した目安で、株ごとの差もあります。収穫の予測はこの日からの積算温度で出しています。
苗から育てる場合、自分で種をまいて育苗するなら定植の約35日前が種まきの目安です。 この地点は平年で霜が降りないため、秋の霜での打ち切りはありません。
この日付は、最低気温(5日間平均)が 15℃ を超える最初の日です。 スイカは夜が冷えると活着が遅れ、着果が悪くなるため、そこを基準にしています。 この推奨日は安全側の線です。寒冷地では生育期間が短いぶん、これより早く植える栽培暦もあります(北海道の栽培暦は、本サイトの帯広の推奨日より早い日から始めています)。それより早く植えるときに何が足りないかは、下の「推奨日より早く定植したい場合」の表で見られます。 もっと早く植えたい場合はマルチを使う方法があり、 その場合は 5月22日 ごろまで前倒しできます。
被覆資材について
この地点は気温の条件を通年満たすため、定植を早めるための保温 (マルチで地温を上げる、トンネル・不織布・行灯・ホットキャップで株を覆う)は要りません。 マルチは、土壌の水分を保ち雑草を抑える目的でなら使います。
被覆資材を使うと何日早まるか
| 使うもの | 定植適期 | 早まる日数 | 最も遅い定植 | 収穫開始 | 日数 |
|---|---|---|---|---|---|
| 露地(何も使わない) | 6/2 | ― | 7/21 | 8/23 | 82日 |
| マルチ | 5/22 | 11日早い | 7/21 | 8/12 | 82日 |
| トンネル・不織布 | 5/2 | 31日早い | 7/21 | 7/26 | 85日 |
| 行灯・ホットキャップ | 5/2 | 31日早い | 7/21 | 7/26 | 85日 |
※ 収穫開始と日数が行ごとに違うのは、定植の日が違うためです(被覆を積算温度に足してはいません)。 早く植えるほど寒い時期を通るので日数は長くなり、早めた日数がそのまま収穫の前倒しにはなりません。 「最も遅い定植」が資材で変わらないのも同じ理由です。「最も遅い定植」は、霜の降りない地点では植える時期の終わりが資材で少し変わるため、ここでは行ごとに違います。
露地(何も使わない):平年気温そのままで判定する
マルチ:植え付けの1週間前に黒色または透明のポリマルチを張り、地温を高めておく(JA晴れの国岡山)。マルチで地温15℃の条件が満たせる前提なので、この行は気温10℃で判定している
トンネル・不織布:定植後すぐにトンネルを掛けて密閉し、気温が上がったら裾を開けて換気する(JAなんと・JA晴れの国岡山)。外す時期は出典で割れている。JAなんとは「定植後20〜25日 徐々に換気を多くし、最低気温13〜14℃になる頃にトンネルを除去」、JA晴れの国岡山の図では収穫直前の7月中旬までトンネルが掛かり、長野県松本農業改良普及センターは交配までトンネルの中でつるを引く。本サイトではトンネルの効果を定植の日付にだけ効かせ、収穫予測には足していない(収穫は交配後の積算で決まるため)
行灯・ホットキャップ:露地栽培では植え付け後にホットキャップを被せる(JA晴れの国岡山)。キャップの高さに伸びるまで、2〜3週間ほど掛けておく(JAしみず・JAさが)。JAグループ北海道も帯広で「マルチを張り、トンネルや保温キャップ等」を前提にしている
この表の前提
※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 地温の上げ幅として使っている+2℃は実際の栽培暦に合うよう逆算した調整値で、 実測の裏付けがある数字ではありません。目安としてお使いください。 とくにトンネルの列は、トンネル栽培の栽培暦(JA・県)と突き合わせた品目にだけ出しています。被覆したときの気温の下限は、県の試験場の資料ではなく栽培暦と種苗会社の記述から採った値です。
※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫まで間に合う最後の日です。 適期ではありません。
※ 株を覆う資材(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を露地の 15℃ ではなく 10℃ として計算しています。 15℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 スイカで生育の抑制が始まるのは 10℃ 前後、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の出典(埼玉県農業技術研究センター/園芸学会雑誌)に挙げています。
推奨日より早く定植したい場合
| 定植日 | 日付 | 最低気温 (5日間平均) |
霜にあう確率 | |
|---|---|---|---|---|
| 推奨日 | 6/2 | 15.0℃ | 0.0% | |
| 7日早い | 5/26 | 13.7℃ | 0.0% | 1.3℃たりない |
| 14日早い | 5/19 | 12.5℃ | 0.0% | 2.5℃たりない |
| 21日早い | 5/12 | 11.4℃ | 0.2% | 3.6℃たりない |
「1.0℃たりない」は、最低気温の目安 15℃ に対する不足分です。 「霜よけ」は霜にあう確率が10%を超える日です。
この表の読み方
早植えで先に問題になるのは、多くの場合は霜ではなく夜間の気温の低さです。 枯れはしなくても、生育が止まったり実つきが悪くなったりします。 本サイトは最低気温(5日間平均)15℃ を目安にしていますが、 これは栽培暦に合うよう決めた値です。 出典側の定植条件は「晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ」(タキイ・JA晴れの国岡山。BSI生物科学研究所も「最低気温が10℃を超え、晩霜の恐れがなくなった」)で、気温と地温の2つの条件です。本サイトは地温のデータを持たないため、露地では日最低気温の閾値を15℃に置いて地温の条件を代理しています(逆算値)。マルチやトンネルで地温が確保できる前提の行では、出典どおり気温10℃で判定しています。 上の表の資材を使うと、その分を補って早めることができます。 株を覆う資材では下限を 10℃ として計算しています(理由は上の※)。
霜の確率は各日を独立とみなして計算しているため、実際よりやや高めに出ます(上限の目安)。 10%を超える日に定植するなら、霜よけの準備をおすすめします。
スイカを育てるときの注意
- 霜に非常に弱い。遅霜が完全に終わってから定植する
- 交配には最低夜温15℃以上が必要(タキイ)。着果させるのは子づるの16〜22節あたりの3番花で、それより低い節の実は摘み取る
- 育苗は加温が必要。接ぎ木苗が一般的で、家庭菜園では市販の接ぎ木苗を買う前提でよい(タキイ)
- 温暖地では梅雨明け後の高温で生育が弱り品質も下がるので、8月中旬までに収穫を終える作型が勧められている(自然農法センター)
- 北海道などの寒冷地では、定植時にマルチを張り、トンネルや保温キャップで覆うのが前提になっている(JAグループ北海道「定植時、マルチを張り、トンネルや保温キャップ等行う」。BSI生物科学研究所も寒冷地では「低温対策としてマルチとトンネルが必要」)。露地の行が×でも、被覆の行に時期が出ていればそちらが栽培暦に近い
- 収穫までの日数は品種で変わる。本サイトは大玉(交配後およそ45〜50日・積算温度約1,000℃)で計算している。小玉は交配後およそ35〜40日・積算800℃で、1週間ほど早く穫れる(タキイ・JA晴れの国岡山)
この日付の読み方
- 気象庁の平年値から計算した参考値です。その年の天候によって前後します。
- 基準はアメダス上郡(標高 20m)の気温です。 畑の標高が違う場合は上の「畑の標高で調整する」で近づけられますが、 夜の冷え方は谷底か斜面かでも変わるので、標高だけで正確に決まるものではありません。 近い標高でも観測所どうしで10日前後ずれることがあります。
- 品種(早生・晩生)による差は入れていません。
出典
- 気象庁 アメダス平年値 気温データ
- タキイのスイカ栽培マニュアル 気温の条件被覆したときの気温の条件適温の参考交配後の積算温度栽培の注意資材の使い方日付の照合
- タキイのスイカ栽培マニュアル 作型表(PDF) 日付の照合
- タキイ イラスト家庭菜園 スイカ 交配後の積算温度交配後の積算温度の基準日付の照合
- JA晴れの国岡山 家庭菜園・スイカ 日本の夏の風物詩 気温の条件被覆したときの気温の条件霜の判定適温の参考交配後の積算温度収穫の季節の基準(校正に使った栽培暦の収穫期間の終わり)栽培の注意資材の使い方日付の照合
- JAグループ北海道 チャレンジ家庭菜園・は種/定植/収穫時期 育苗日数収穫日数の検算積算の速さの基準(校正に使った栽培暦)収穫の季節の基準(校正に使った栽培暦の収穫期間の終わり)栽培の注意日付の照合
- JAさが 家庭菜園のススメ・スイカ 収穫日数の検算積算の速さの基準(校正に使った栽培暦)資材の使い方日付の照合
- JAなんと すいか(トンネル早熟)栽培暦 交配までの日数交配後の積算温度交配後の積算温度の基準適温の参考資材の使い方日付の照合
- BSI生物科学研究所 実用作物栽培学 スイカ 被覆したときの気温の条件交配後に生育が止まる低温栽培の注意
- 自然農法センター スイカの栽培(公益財団法人 自然農法国際研究開発センター) 時期を出さない理由栽培の注意日付の照合
- JAおきなわ 特産品・スイカ 時期を出さない理由
- JA西春日井 家庭菜園・スイカ 資材の使い方日付の照合
- JAしみず 家庭菜園お役立ち情報・スイカ 資材の使い方日付の照合
- 長野県松本農業改良普及センター 露地スイカ栽培の作業体系(みんなの農業広場・農作業便利帖) 資材の使い方日付の照合
- 農畜産業振興機構 月報 野菜情報 2010年8月 産地紹介 山形県 北村山地域(すいか) 日付の照合
- 熊本県 野菜講習会標準テキスト スイカ(促成) 適温の参考
- サカタのタネ よくある質問 スイカ 収穫の目安を教えてください 交配後の積算温度の基準
- 奄美地域におけるエダマメ栽培マニュアル(鹿児島県) 資材の説明
※ 積算温度に使っている数値は、栽培暦や収穫日数に合うよう 逆算して決めた暫定値で、一次情報の裏付けがありません。 スイカの収穫は定植からではなく交配(着果させる花が咲いた日)からの日数と積算温度で判断するのが慣行で、大玉で交配後45〜50日・積算温度約1,000℃、小玉で35〜40日・約800℃とされています(タキイ・JA晴れの国岡山・JAなんと)。本サイトはこれをそのまま使い、定植から交配までの日数(45日)だけを栽培暦から逆算しています。積算温度の基準温度はどの出典も明記しておらず、「日平均気温の積算」「1日の平均気温の加算」という表現から0℃基準と読んでいます。 スイカを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。