桐生(群馬県)のスイカ/定植時期と収穫の目安

桐生(群馬県)でスイカを植えるなら、5月下旬ごろです。

定植適期(保温なし)
5月下旬5月下旬
保温なしで植える場合
収穫開始
8月下旬8月下旬ごろ
定植から約83日
8月31日までに穫るなら、最も遅い定植
6月上旬
これより遅いと収穫が8月31日より後になります(栽培暦で確認できているのはそこまでです)
保温なしの場合の、定植の条件がそろう日
霜の心配が少なくなる(出典なし)3/29
平均気温13℃以上(出典なし)4/12
最低気温10℃以上(参考)4/27
最低気温15℃以上(地温の代わり)5/30
全部そろう日5/30

この日付は アメダス桐生(標高 117m) の気温から計算した参考値です。その年の天候によって前後します。 畑がここより 100m高いと定植は約6日遅く、 100m低いと約5日早くなります。

観測所番号 42266/平年値 1991〜2020年。

苗から育てる場合の定植は 5月30日 ごろ。 自分で種をまいて育苗するなら、その約35日前の 4月25日 ごろが種まきの目安です(育苗は加温したハウスや室内が前提です)。 秋は 11月26日 ごろに霜のおそれが出るため、そこで打ち切りとして計算しています。

着果させる花が咲く(交配する)のは、定植から約45日後の 7月14日 ごろの計算です。 この45日は栽培暦の日付に合うよう決めた値(逆算値)で、株ごとの差もあります。収穫の予測はこの日からの積算温度で出しています。

最低気温を基準にしているのは、スイカは夜が冷えると活着が遅れ、着果が悪くなるためです。 この推奨日は安全側の線です。寒冷地では生育期間が短いぶん、これより早く植える栽培暦もあります(北海道の栽培暦は、本サイトの帯広の推奨日より早い日から始めています)。それより早く植えるときに何が足りないかは、下の「推奨日より早く定植したい場合」の表で見られます。 もっと早く植えたい場合はマルチを使う方法があり、 その場合は 5月17日 ごろまで前倒しできます。

スイカを育てるときの注意

保温資材を使うと何日早まるか

保温資材は定植の判定にだけ効かせています(収穫予測には足していません)
使うもの定植適期早まる日数 最も遅い定植収穫開始日数
保温なし 5/30 ― 6/9 8/21 83日
マルチ 5/17 13日早い 6/9 8/9 84日
トンネル・不織布 4/16 44日早い 6/9 7/14 89日
行灯・ホットキャップ 5/10 20日早い 6/9 8/3 85日

※ 収穫開始と日数が行ごとに違うのは、定植の日が違うためです(保温資材の効果は積算温度に足していません)。 早く植えるほど寒い時期を通るので日数は長くなり、早めた日数がそのまま収穫の前倒しにはなりません。 「最も遅い定植」は8月31日までに穫る前提の日です。「最も遅い定植」が資材で変わらないのも同じ理由です。

保温なし:平年気温そのままで判定する

マルチ:植え付けの1週間前に黒色または透明のポリマルチを張り、地温を高めておく(JA晴れの国岡山)

トンネル・不織布:定植後すぐにトンネルを掛けて密閉し、気温が上がったら裾を開けて換気する(JAなんと・JA晴れの国岡山)。マルチを張ったうえで掛けるのが一般的で、トンネルだけだとこの日付より遅くなることがある

行灯・ホットキャップ:植え付け後に株ごとにかぶせ、苗がキャップの高さに伸びるまで2〜3週間ほど掛けておく(JAしみず・JAさが)。これもマルチを張ってから使うのが一般的で、キャップだけだと地温が上がりにくいぶん、この日付より遅くなることがある

この表の前提

※ 資材の効き方は2通りに分けて計算しています。 マルチは地温を上げるもの、 株を覆うもの(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)は 風と夜の冷えから守るものとして扱っています。 マルチは、日平均気温に+2℃、最低気温に+2℃を足して判定しています。 夜の気温そのものは変わりませんが、地温が確保されるぶん株が冷えに耐えやすいとみなしたものです。 どちらの値も栽培暦の日付に合うよう決めた値(逆算値)で、霜の判定には足していません(下の「出典で裏付けられていない値」の一覧)。とくにトンネルの列は、トンネル栽培の栽培暦(JA・県)と突き合わせた品目にだけ出しています。保温資材を使ったときの気温の下限は、県の試験場の資料ではなく栽培暦と種苗会社の記述から採った値です。

※ 「最も遅い定植」は、その日までに植えれば収穫が8月31日までに始まる最後の日です。 それより遅く植えれば穫れることはありますが、収穫が8月31日より後にかかり、目安のもとにした栽培暦(JAグループ北海道・JA晴れの国岡山)で確認できている範囲の外になります。 適期ではありません。

※ 株を覆う資材(トンネル・不織布・行灯・ホットキャップ)では、 最低気温の下限を保温なしの 15℃ ではなく トンネル 8℃、ホットキャップ 12℃ として計算しています。 15℃を割ると生育や実つきは落ちますが、それで枯れるわけではありません。 スイカで生育の抑制が始まるのがこのあたりで、 枯れるのは氷点下です。覆って霜と風を防げるなら、遅くはなっても育つ、という考え方です。 根拠は下の「出典」に挙げています。

※ 資材ごとの日付の根拠

マルチ:マルチを張っても夜の気温そのものは変わりませんが、地温が確保されるぶん株が夜の冷えに少し耐えやすくなるとみなして、最低気温の条件を2℃ゆるめています(15℃→13℃相当)。この2℃は栽培暦の日付に合うように決めた値で、資料に書かれた数字ではありません。霜の判定には足していません。出典の定植条件は「晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ」(タキイ・JA晴れの国岡山)ですが、マルチの行に最低気温10℃をそのまま当てると栽培暦の日付より早くなりすぎるため、採っていません

トンネル・不織布:外す時期は出典で割れている。JAなんとは「定植後20〜25日 徐々に換気を多くし、最低気温13〜14℃になる頃にトンネルを除去」、JA晴れの国岡山の図では収穫直前の7月中旬までトンネルが掛かり、長野県松本農業改良普及センターは交配までトンネルの中でつるを引く。この行の日付のもとにした栽培暦は3つとも、マルチを張ったうえでトンネルを掛けています(JAなんと「畝に湿りのある時にポリマルチをかけ、早めにトンネルをして、事前に地温を高めておく」、山形県尾花沢は積雪前の秋にマルチを張る「秋マルチ栽培」、JA晴れの国岡山もマルチのあとにトンネルを掛けている)

行灯・ホットキャップ:JA晴れの国岡山の『露地栽培』では植え付け後にホットキャップを被せる。JAグループ北海道も帯広で「マルチを張り、トンネルや保温キャップ等」を前提にしている。この行の日付のもとにした栽培暦は、多くがマルチを張ったうえでキャップをかぶせる手順です(JA晴れの国岡山は植え付けの1週間前、JA西春日井は2〜3日前に黒いフィルムを張ってから植え、そのあとキャップを掛けます)

※ 答えの下の「保温なしの場合の、定植の条件がそろう日」の表で、「霜の心配が少なくなる」は霜の確率が10%以下になる日です。 日付を決めているのは(参考)以外の行で、印の無い行は出典に書かれた値、(出典なし)は出典の無い値、(地温の代わり)は出典の地温の条件を、気温で代わりに判定している値です。 (参考)の行は、出典に書かれているが日付には使っていない値です。最低気温10℃(タキイのスイカ栽培マニュアル):そのまま使うと温暖地で栽培暦より3週間ほど早くなるため、地温15℃の条件を気温で代わりに判定している。

推奨日より早く定植したい場合

早く定植すると何が足りないか。霜は定植後14日以内に1回でも降りる確率
定植日日付最低気温
(5日間平均)
霜にあう確率
推奨日 5/30 15.0℃ 0.0%
7日早い 5/23 14.0℃ 0.0% 1.0℃たりない
14日早い 5/16 12.9℃ 0.0% 2.1℃たりない
21日早い 5/9 11.9℃ 0.0% 3.1℃たりない

「1.0℃たりない」は、最低気温の目安 15℃ に対する不足分です。 「霜よけ」は霜にあう確率が10%を超える日です。

この表の読み方

早植えで先に問題になるのは、多くの場合は霜ではなく夜間の気温の低さです。 枯れはしなくても、生育が止まったり実つきが悪くなったりします。 本サイトは最低気温(5日間平均)15℃ を目安にしています。これは出典の地温の条件を、気温で代わりに判定している値(地温の代わり)です。 出典側の定植条件は「晩霜の心配がなく最低気温10℃、最低地温15℃以上になったころ」(タキイ・JA晴れの国岡山。BSI生物科学研究所も「最低気温が10℃を超え、晩霜の恐れがなくなった」)で、気温と地温の2つの条件です。本サイトは地温のデータを持たないため、保温なしでは日最低気温の閾値を15℃に置いて地温の条件を代わりに判定しています(地温の代わり)。保温資材の行では、資材ごとに最低気温の条件を変えて判定しています(マルチは15℃に+2℃を足して13℃相当、トンネル8℃、ホットキャップ12℃)。マルチの行に出典の最低気温10℃をそのまま当てると、栽培暦の日付より早くなりすぎるため採っていません。 上の表の資材を使うと、その分を補って早めることができます(株を覆う資材の下限は上の「この表の前提」にまとめてあります)。

霜の確率は各日を独立とみなして計算しているため、実際よりやや高めに出ます(上限の目安)。 10%を超える日に定植するなら、霜よけの準備をおすすめします。

この日付の読み方

※ 次の数値は出典で裏付けられていない値です。

スイカの収穫は定植からではなく交配(着果させる花が咲いた日)からの日数と積算温度で判断するのが慣行で、大玉で交配後45〜50日・積算温度約1,000℃、小玉で35〜40日・約800℃とされています(タキイ・JA晴れの国岡山・JAなんと)。本サイトはこれをそのまま使い、定植から交配までの日数(45日)だけを栽培暦から逆算しています。積算温度の基準温度はどの出典も明記しておらず、「日平均気温の積算」「1日の平均気温の加算」という表現から0℃基準と読んでいます。

スイカを実際に育てた記録と突き合わせて、確かめられたぶんから直していきます。

出典